日本に来た外国人にとって、日本人の友達を作ることは大きな目標です。しかし、日本人は一般的に外部からの人を自分たちの環に受け入れるのが難しいと感じることも多いでしょう。私も同じ経験をし、日本で友達を作ろうとする中で、親友になりにくいと感じたり、マルチ商法やセミナーの勧誘に遭遇することもありました。「日本にもこんな一面があるのか」と驚くこともありましたが、それでも試行錯誤の末に、安全で信頼できる友達作りの方法を見つけ、現在では何人かの日本人親友と連絡を続けています。この記事では、私が実際に試した方法と、その結果をもとにした友達作りのコツを紹介します。
目次
友達作りの課題とは?
課題1: 長い時間を共にしないと親友になりにくい
友達が親友になるためには、多くの時間を共有することが必要です。カンザス大学のジェフリー・ホール教授の研究によれば、親友になるには少なくとも90時間から200時間以上の共有時間が必要とされています。この研究は、友人関係の形成には時間の質と量が大切であり、短期間で深い関係を築くのは難しいという現実を示しています。日本でも、信頼を築くには時間がかかるため、焦らず時間をかけることが重要です。
課題2: マルチ商法やセミナー勧誘のリスク
友達作りのためのイベントやアプリでの出会いには、マルチ商法やセミナー勧誘といったリスクもあります。私もこれまで何度かこうした状況に直面し、純粋な友達を求める中で注意が必要だと感じました。信頼関係を築く上で、こうした勧誘が障害になることもあります。
課題の解消法とおすすめの友達作り方法
以下では、私の実体験に基づき、課題を解消するための友達作りの方法をおすすめ順に紹介します。
おすすめ1: インターナショナルパーティーに参加する
インターナショナルパーティーは、異文化交流を楽しむ人たちが集まる場で、英語や日本語を学んでいる人が多いため、参加者の質が高く感じます。言語交換や文化交流を楽しむ人が多いためか、私はインターナショナルパーティーでマルチ商法や勧誘に遭ったことはありません。私自身もこのパーティーに参加し、安心して交流できる環境で、日本人の友達を作ることができました。そこで作った友達の紹介を通じて、日本人のコミュニティにも溶け込むことができ、結果的に周囲がほぼ日本人で、自分も日本人のような生活を送るようになった経験があります。
インターナショナルパーティーでの出会いは共通の目標がないため、親友になるには時間がかかることもあります。しかし、私の場合、たまたま同じタイミングで彼女に振られた友人と出会い、バカなことを楽しんだり、焚火をしたりするうちに自然と親友関係が築けました。偶然の共通点が親友を作るきっかけになることもあるのです。
- メリット :安心して交流できる環境が整っており、マルチ商法や勧誘のリスクが少ないです。
- デメリット:言語スキルが求められ、共通の目標がないため、親友になるには時間がかかることもあります。
おすすめ2: ボランティア活動に参加する
ボランティア活動は、利益関係がなく、共通の目的に向かって協力し合う場であり、信頼関係を築きやすいです。私の経験としては、子供と遊ぶボランティアに参加し、毎週の活動を通じて良かった点は継続し、改善点を見つけながら続けました。こうした活動を通じて共通の目的を持ち、一緒に頑張る中で、自然と友達ができました。ボランティアは、純粋な交流ができる場としてとてもおすすめです。
- メリット :共通の目標を持つことで自然に協力し合え、信頼関係が築きやすいです。
- デメリット:初めての参加には少し勇気が必要ですが、始めてしまえば馴染みやすいです。
おすすめ3: 趣味のサークルやコミュニティに入る
趣味のサークルやコミュニティは、共通の趣味を通じて自然に友達を作れる場です。例えば、私が参加したハイキングのサークルでは、毎月一緒に山登りをしながら、自然の中でリラックスして会話を楽しむことができました。共通の興味を持つ人たちと過ごす時間は、距離を縮めるのに最適です。活動の後にはみんなで食事をするなど、活動以外の時間を共有することで関係が深まりやすくなります。
- メリット :共通の趣味を通じて気軽に交流でき、深い関係が築けます。楽しみながら自然に友達が増えるのが魅力です。
- デメリット:自分に合うサークルを見つけるまでに時間がかかることがありますが、興味のある分野をリサーチして複数参加してみると良いです。
おすすめ4: 学校での友達作り
学校は、同じ目標を持つ仲間が集まるため、友達を作りやすい環境です。私は大学院に通っていた際、多くの友達を作りました。授業中のディスカッションやグループワークを通じて自然にコミュニケーションが生まれ、放課後に一緒に勉強したり、食事に行ったりすることが日常でした。こうした小さな積み重ねが信頼関係を築くのに役立ちました。
- メリット :同じ目標を持つ仲間と交流できるため、自然と深い関係が築けます。勉強や課題を通じて助け合える点も魅力です。
- デメリット:初めは緊張するかもしれませんが、共通の勉強や活動を通じて打ち解けやすいです。
おすすめ5: 職場での交流を活用する
職場は日常的に顔を合わせるため、関係が深まりやすい場所です。私は就職後、同僚と積極的に交流することを心がけました。昼休みに一緒にランチに行ったり、仕事帰りに飲みに行くなど、業務外の時間を共有することで、仕事を超えた友好関係を築くことができました。
- メリット :毎日顔を合わせるため、自然と仲良くなりやすいです。また、業務以外のリラックスした環境で交流することで、さらに関係が深まりやすくなります。
- デメリット:利益関係が絡む場面もあるため、仲良くなりにくいケースもあります。特に、成果を競い合う同僚とは、友人関係を築くのが難しいこともあります。
おすすめ6: 日本人が多く使うSNSを活用する
日本人と友達になりたい場合、日本人が多く利用しているSNSを活用するのも効果的です。特にTwitterやInstagram、LINEオープンチャットなどは、日本人ユーザーが多く、気軽にコミュニケーションを取ることができます。私もSNSを通じて趣味や興味のあるテーマで日本人とつながり、その後オフラインで会うことで友達になった経験があります。SNSは、自分の興味や考えを共有する場としても活用できるため、共通の話題が見つかりやすいのも魅力です。
- メリット :地理的な制約がなく、いつでもどこでも交流が可能です。自分のペースでつながりを深められます。
- デメリット:オンラインのやり取りに偏りすぎないように注意が必要です。信頼できる人を見極める力が求められます。
(在日外国人向け)おすすめ7: 日本人向けの「日本語を教えるボランティア」の生徒になる
外国人の立場で日本人と友達になるには、日本人が日本語を教えるボランティアの生徒になるのも一つの方法です。このようなボランティアでは、教える側の日本人が外国人との交流に積極的であり、自然な会話を通じて関係を築くことができます。私もこの方法で友達を作り、日本語の勉強にもなり、一石二鳥の体験ができました。教える側も交流を楽しんでいるため、リラックスした雰囲気で友達作りが進められます。
ちなみに、私が通っていた日本語教室は、神戸にあるNPO「まなびと」です。この教室での経験がきっかけとなり、同NPOのボランティア活動にも誘われ、多くの素晴らしい日本人の友達を作ることができました。感謝の気持ちを込めて、この場でご紹介させていただきます。詳細はこちらのリンクからご覧いただけます。
- メリット :日本語のスキルアップと友達作りが同時にでき、日本人の生活や文化を深く知る機会にもなります。
- デメリット:初めは緊張するかもしれませんが、日本語を学ぶ姿勢を見せることで、相手も親しみを感じやすくなります。
記事のまとめ
日本で友達を作るには、課題を理解し、それに合った場所や方法を選ぶことが重要です。私の経験から、利益関係のない環境で交流することが、純粋な友人関係を築く鍵であると感じました。焦らず、試行錯誤しながら自分に合った方法を見つけて、素敵な友達を作りましょう。